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忌野清志郎の楽曲「温故知新」の一節に「古いギターはいい音がするのさ」と云うのがあります。大人になるのって案外いいものなんだぜ、と語ったバンドマン・清志郎。歳を重ねてよくなるものもあるのです。ギターもそのひとつ。新しいギターでは出せない音があります。ホンキートンクなギターをギターケースから取り出して、ご機嫌なブルースを奏でるギターにしてやろう。私にお手伝いさせて下さい。


ギターの修理には、音を優先、美観を優先等ありますが、個人的には音を優先するリペアをしたいと考えています。オリジナルに忠実にするというのもありますが、これは古い絵画の修復に似て手を加え過ぎないのが、基本だと思います。その上で、オリジナル楽器の可能性をより引き出してやるチューンナップがあります。弦の支持点であるナット・サドルの再整形がそのスタートで、さらに手を加えていくことになります。一方、大きく手を加え違う楽器に作り変えるのが改造で、オリジナルの音とは大きく変化します。それぞれご要望に応じながら作業を進めたいと思います。
*詳しくはブログ「リペア―ファイル」をご覧ください。



木材を煙で燻し乾燥を早める技術は、古くは木地師たち(山の中で木を切り出しロクロで器を作る人達)が行なっていたと云われます。9notesでは、スモークドハムを作る装置を改良して「スモークド乾燥庫」を作り、実験を繰り返しながら、ギターに応用することができるようになりました。温度と燻しを木材の状態をよって微妙に調節しながら、長時間「スモーク」します。スモークすることにより、木材の細胞内のセルロースやリグニン・ヘミセルロースなど物質中の結合水が減っていき、結果、セルロース同士の結びつきが強固になっていきます。強度とともに組織の一体化が進むので振動効率も上がっていく訳です。それを9notesでは「スモークド乾燥」と呼びます。スモークされた材木(トーンウッド)は乾いた音を奏で、音量が大きくなる傾向がみられ(枯れた音というより、経年変化10年ぐらいの腰のある音の感じを得ています)、また強度が増すため、ネックやボディの剛性が上がるようになります。木肌は煙に燻され味わいがあり、経年変化を経たギターのようです。
*詳しくはブログ「スモークド乾燥」で紹介しています。






エレキプレーヤーの「一本はアーム付きギターが欲しいよなぁ」と言う吐くセリフを何度か耳にしています。リッチーやジミヘン、ヴァン・ヘイレンのアームプレーに酔った者は、だれでも真似してみたくなるものです。アコギにトレモロユニットを付ける試みは過去に何度も試されていることですが、9notesではシンクロナイズド・トレモノブリッジ搭載を試みました。生音を生かしつつアームによるビブラートを楽しんでもらうことを念頭に試作を繰り返し、実用にこぎつけました。アームプレーは元より、ドブロとアコギの中間のようなサウンドキャラクター、スプリングによる残響音の長さが特徴となっています。はじめてギターで音を出した時の新鮮な驚きを再び感じてもらえれば嬉しいです
*詳しくはブログで紹介してます。